「おじおばは愚痴ばっかり」「否定から入るのやめてくれない?」目上の人を“ああはなりたくない”と思っていた若者たちの末路
若い人は失敗を恐れず挑戦したいと思うし、過去に経験がある人は、失敗の可能性があるなら止めたいと考えます。年を取った人のほうが若い人と比べて経験数が多いので、否定から入る機会が増えてしまうと思うんです。
また、愚痴が多くなってしまうのも、生きてきた年数に関係があると思います。
たとえばA4の紙に文字を書いて埋めていくとします。1枚書くのと何十枚も書くのとでは、おそらく、誤字の量が違います。この紙の枚数が年齢や経験の数だと考えてみてください。
誤字の数は愚痴の数です。まっさらの白紙に近い人ほど愚痴が少なく、何枚も文字で埋まっている人ほど、愚痴の合計数が多くなると思います。
長く生きた人ほどいろいろな経験をしているので、愚痴を言いたくなるような問題と遭遇した回数が多いはずです。それに愚痴を言ってしまうときって、積もり積もって我慢できなくなったときだと思います。
そう考えると、長く生きた人のほうが、若い人よりもつらい経験をたくさん積み重ねているので、今にもあふれだしそうなコップの水のように、愚痴も出やすい状態になっていると思うんです。
素敵な笑顔のはずがない
顔が険しくなったように感じるのは、シワが増えて表情に深みが出るなど、年齢のせいもあるかもしれませんが、一番の理由は、険しい気持ちのときに自分の顔を見たからだと思います。
冒頭の私の話で言えば、「愚痴ばっかりの自分に疲れたな……」と思ったときに鏡を見たので、疲れた顔をしていて当然なんです。ネガティブな気持ちになっているときの自分の顔が、素敵な笑顔のはずがありません。
こう考えると、すべて「年のせいなら仕方ない」で解決できそうですが、それでもどこか納得がいかず、モヤモヤすると思います。
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