【最新研究】要介護高齢者のQOL向上には「寒暖」より≪明るさ・におい≫対策がカギ! 安価で始められる、理想の住宅環境づくりとは?

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世界的な長寿を誇る日本では、健康寿命を延ばすための取り組みが重要な政策課題でもある。ここでも、高齢者の住宅環境が大きく関わってくる。

健康寿命を延ばすために、“0次予防”から始めよう

「私が所属する研究室では、“0次予防”にフォーカスした研究を進めています。疾病予防の3段階として、食生活の改善や予防接種などで病気にならないように気をつける1次予防、健康診断などで病気を見つける2次予防、かかってしまった病気の悪化をリハビリなどで防ぐ3次予防がありますが、0次予防とは、病気の原因の原因である社会・生活環境に着目し、意識せずとも自然と健康になれる環境づくりを指します。

住居における明るさや臭気の対策は、まさに0次予防対策のひとつ。広く認知されることを期待しています」

厚生労働省は今年4月の有識者会議で、高齢者の多い大都市部を対象に、ICTやAIなどのテクノロジーを駆使した在宅サービスの整備を検討する方針を打ち出した。

在宅介護において見守りセンサーなどの導入が当たり前となったいま、暑さ、寒さ、明るさ、においなど基本的な住環境においても、ICTの活用がますます広がることが予想される。

住宅リフォーム事業者や介護事業者がこれらの要素をふまえた新たな商品開発を行うことは、未来の介護マーケットの拡大にもつながるだろう。

植木 淳子 編集・ライター

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うえき・じゅんこ / Junko Ueki

大学卒業後、女性週刊誌、総合誌の編集者を経てフリーランスに。ライフスタイルやエンタメ、子育て・教育、インタビュー記事など取材・執筆しています。

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