息子に手を焼く人に伝えたい「男の子の本質」 「うちの子がヘン」なのは本当に親のせい?
車にしてもそうです。お母さんにはどれを見ても同じように見えますが、息子はそのようないい加減な見方を許しません。
「ドアの形が違うの!」
「エンジンの音が全然似てないでしょ!」
もう、マニアックなオタクが家の中に住んでいると思ってください。
オタク道を究めさせよ!
男の子は、自分の目の前にあるものがすべてです。過去や未来、他人からすすめられたものにも、いっさい興味がありませんし、気にもしません。
なぜって? それが男の子だから。そこに理由はありません。もう、そういうものなんです。象に「なぜ大きいの?」と問うようなものです。「象だから!」。これ以外に答えられません。
お母さんたちは、よく息子に「なぜそんなことするの?」と聞いていますが、私が代わりに答えましょう。「男の子だから!」
男の子は、興味の範囲や内容も、とても狭いです。そして偏っています。お母さんからしたら、何が良いのか、楽しいのかさっぱりわかりません。そして、いつになればコレら(例:ダンゴムシを100匹並べる、電車しりとりをエンドレスで続ける)が終わるのかもわかりません。たぶん本人にもよくわかっていないのだと思います。
ですから、ある程度のところで見切りをつけさせ、その次のことができるように配慮してあげましょう。そのときのコツは、突然の変更を強いないこと。「あと○回で終わりだよ」などと少し前に知らせる、あるいは「ここまでねー」と気持ちの区切りをつけさせることです。
そして、好きなものをうまく使うこと。オタクにはオタクの対応法でいきましょう。
たとえば、電車好きな男の子には、「おもちゃの電車で遊ぶ→線路で実際の電車を見る→路線図を見せる」といった具合です。路線図で、今日見た電車はどこの路線のどこの駅のものかを教えてみてはいかがでしょう。
あるいは、「電車好き→電車を工作する→電車以外の工作」と、作る楽しさを引き出し、指先の器用さを育ててみてはいかがでしょう。
「うちの子、こんなに電車好きで大丈夫?」「昆虫好きで大丈夫?」などと心配する必要はありません。たとえば、電車好きの男の子はそれをテーマに自分の世界を作り、おもちゃを集めたり、遊んだりしながら、認識力を高め、自我を形成し、知識を吸収して、学びの土台を積み上げていきます。
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