「血を流さない、静かなクーデター」を進めるトランプ大統領、その政策と"明治維新"の奇妙な共通点
明治維新でも主役は「草莽の志士」たちであり、藩主に面会もできない下級武士だった。
しかし愛国精神の塊、国家改造への熱意に溢れ無謀で一直線に走るのが改革の実現に繋がるのであり、暗殺を恐れず犠牲を厭わない。トランプ独走は薩長土肥の暴走に似ている。かれらは未経験でもOJT(実務で経験を積む)で強くなった。
雪崩を打つように変わる民間企業
民間では変化がもっと顕著である。
有名なインフルエンサーのロビー・スターバックは、米企業が置かれた環境(=狂気と虹)から「正気と中立」への転換を訴え、広範な対企業運動を展開してきた。「物言うインフルエンサー」のチャンピオン。保守層の支持が厚いポッドキャスターが、ロビー・スターバックだ。
この呼びかけが源動力となった。複数の米企業が環境施策などの方針を変えたのだ。
ネット上の影響力を使い、一夜にして大規模な運動を引き起こす。標的にした企業のWOKEからの離脱が続出する。一番乗りはホームセンター大手のトラクター・サプライだ。
環境保全や社会貢献に向けたプログラムの廃止を決めた。ついでハーレー・ダビッドソン、インディアン・モーターサイクル、フォード、クアーズ、ジャック・ダニエル、キャタピラー、ボーイング、トヨタなどの企業の極左迎合姿勢に圧力をかけた。
「DEI」(多様性、公平性、包括性)とかの奇妙でキャンセルカルチャー的な慣行は沙汰止みになる勢いだ。就中、ウォルマート経営陣はWOKE(目覚めた政策)を終了した。
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