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毛沢東&トランプ、2人の奇妙な共通点とは? 「炮打司令部」「天下大乱、形势大好」

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2人の奇妙な一致点とは?(写真:ブルームバーグ)

ドナルド・トランプ大統領の”雑用係”であるJ.D.ヴァンス副大統領が先日のミュンヘン安全保障会議(2月14日から16日に開催)でヨーロッパの「内部の脅威」について演説した時、聴衆は困惑せざるを得ないアメリカの新たな外交政策のアプローチについて理解しようと苦闘していた。

中国の習近平国家主席は、トランプがホワイトハウスに戻って以降、比較的沈黙を保っているが、トランプ再任が意味することについて不安を感じていないというわけではない。それに、習近平が台湾を封鎖したらどうするかという昨年10月の質問に対するふてぶてしい回答にも落ち着かない気持ちでいるだろう。「習は私がとてもクレイジーだと知っている!」。

無数の侮辱的な大統領命令

上院共和党院内総務のジョン・バラッソは、より礼儀正しく次のように表現した。「トランプ大統領が出馬したのは明らかに破壊者となるためだ。そしてそれを続けていくだろう」。

バラッソは間違っていない。第2次政権発足から最初の10日間で、トランプは50以上の大統領令に署名した。それによって連邦政府職員に早期退職を提案し、議会が既に割り当てていた資金の凍結を試み、多数の国を関税で脅し、その他無数の侮辱的な命令で同盟国を動揺させている。

だが、トランプの政治的電撃戦には前例がある。毛沢東だ。

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