「日傘は借りる時代へ!」≪日傘シェア≫が山手線駅含む東京都内でスタート、“24時間140円”の勝算は?

鉄道事業者の連携を支える「TRIP」
駅の改札前に並ぶ青い傘スタンド。いまや都内の主要駅で当たり前になったアイカサの雨傘シェアは、実は東京都のスタートアップ支援事業が後押ししてきた。

東京都は「TIBカタパルト」という事業で、複数の企業が連携してスタートアップを育成する枠組みを推進している。その採択プロジェクトの一つが「TRIP(Tokyo Railway Innovation Partnership)」だ。
交通系システムに強いシステムインテグレーターのTISを代表企業として、JR東日本、東京メトロ、都営地下鉄、東急、小田急、京王、西武、京急、東武、相鉄など鉄道事業者13社局が参画し、駅や沿線の価値向上につながるスタートアップを支援している。

アイカサはJR東日本など参画企業との既存の関係もあり、1年前にTRIPに参加。今回の日傘プロジェクトでは、日傘購入費用などで資金面の支援も受けているという。
TISの水船慎介ディレクターは「東京都の事業という信用力を活用できるのは大きい」と、TRIPでのスタートアップ支援の利点について説明した。鉄道13社が参画することで、スタートアップは複数の鉄道会社への展開が容易になる。
今回の「COOL MOVE TOKYO」プロジェクトも、このTRIPの枠組みを基盤としている。アイカサ、鉄道事業者9社局、東京都が連携して実現した。
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