「日傘は借りる時代へ!」≪日傘シェア≫が山手線駅含む東京都内でスタート、“24時間140円”の勝算は?

アイカサminiは重さ約260g、折りたたみ時は長さ31cmだが、開くと親骨60cmとしっかりした大きさになる。UVカット率99.9%以上、遮光率99.99%以上の1級遮光生地を使用し、グラスファイバー骨で耐風性能も確保している。色はブラック、スカイグレー、ベージュの3色展開だ。突然の雨にも、強い日差しにも対応できる。
アプリで最寄りのスポットを確認し、QRコードをかざすだけで借りられる。返却も同様に簡単だ。月額280円の使い放題プランなら、まるで自分の傘のように使える。また、送料550円で自宅配送サービスも利用できる。日傘は当初首都圏のみの展開だが、配送では首都圏・関西・中部・岡山エリアへの発送に対応している。
アイカサを運営するNature Innovation Groupの丸川照司代表によると、来年は今回の手応えを受けて、現在の10倍規模となる1500カ所以上で関西圏・首都圏を含めて展開する予定だという。
熱中症対策は「命を守る行動」
発表会に登壇した小池百合子東京都知事は「今年の夏も『沸とう京』がキーワード」とスローガンを紹介した。そして「炎天下での日傘は熱中症対策に有効。最近は男性の方も日傘男子と言うんでしょうか、躊躇なく使っておられる」と日傘利用の広がりを指摘した。

東京都は熱中症対策を強化している。環境局の松岡幸介建築物担当部長は「暑さ指数が31以上になると熱中症特別警戒アラートが発表される」と説明した。6月20日から公開している「東京暑さマップ」では、1kmメッシュで暑さ指数(WBGT)を表示し、48時間先まで予測値が確認できる。
さらに都内では「クーリングシェルター」と呼ばれる冷房設備が整った公民館や図書館などの公共施設が指定されている。熱中症特別警戒アラートが発表されると、これらの施設が開放される仕組みだ。東京都防災マップから場所を確認でき、スマートフォンからも検索可能だという。
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