転職、部署異動・・・慣れない環境でのつらい「下積み期間」はこう乗り越える! 「志」をカタチにするために、“やるべきこと”と“控えること”
ラクダ期の生真面目さを発揮して献身的に振る舞っていると、中にはこれを逆手に取って「あの人は何でも引き受けてくれるから」と負担を押しつける人もいます。一度その関係が固定化すると抜け出すのは容易でなく、自分のコーリングどころか日々の仕事で手一杯になり、疲弊する結果になる恐れがあります。
よりうまくラクダ期を乗り越えるための心構え
ラクダ期をより充実させるには、次のような工夫が挙げられます。
「どうしてこの方法が最適だと考えられているのか」「なぜこのプロセスが歴史的に定着してきたのか」を掘り下げてみましょう。なぜ・どうしてと問うことで、経験者の知恵をより深く吸収し、単なる模倣にとどまらない学びへ発展させられます。
小さなチャンスが巡ってきたら、先輩の助言を得ながら思い切って動いてみましょう。たとえば、業務の一部分を少し改善して成果を出すだけでも、自分なりに“挑戦して結果を出す”経験を積めます。
ラクダ期=守の段階は、特に退屈や苦痛を伴うものの、ここで吸収した知識や人間力がのちの破・離につながっていく、と自覚するだけでも意欲やモチベーションが高まりやすくなります。
ラクダ期が長引くと「私にはコーリングなんてないのでは」と疑う瞬間が訪れるかもしれません。
けれども、ラクダ期こそがコーリングを現実に落とし込むための体力・知識・人脈を養う大事な土台です。ある時「もう受け身だけでは物足りない」「自分の思いを表に出さないと先に進めない」と感じたなら、それが“破”の時期の始まりを告げる合図かも知れません。
ラクダ期とはコーリングを“温める”期間。自分が違和感を覚える場面や「こうしたらもっといいのでは」と感じるアイデアを心のなかで熟成させながら、必要な地力を整えていく。いざ次の段階へ移った時、堂々と「自分はこう考える」と言葉を発することができるのは、ラクダ期の勤勉な吸収と忍耐があるからこそです。
つまり、コーリングの力が“実践レベル”で花開くための確かな下支えが、この時期に形成されていると言えるでしょう。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら