3大都市圏の混雑知らずのグルメエリアを独自集計! 東京・神奈川・大阪「穴場の飲食街」最新60地点ランキング

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より具体的には、異なる2つの指標を統計的な処理(対数化・標準化)によって数値をならすことで組み合わせ可能な状態にし、両者の「差」を見ることでエリアを評価している。最終的には、慣れ親しんだ指標である偏差値を算出している。

なお、今回は閉店数は考慮していないため、新陳代謝が高いエリアも上位に来やすい可能性がある。しかし、今回の目的は、あくまで「混雑していない、食の新たなトレンドの可能性を秘めた穴場エリア」を見つけることにあるため、新規開店が活発であること自体が、穴場としての魅力であると判断した。

データの抽出条件は下記のとおり。

・ データ期間: 2023年5月〜2025年4月
・ 対象店舗: 飲食業種(カラオケやクラブ、大型商業施設などを除く)
・ 開店数は10店舗で足切り

王者・神楽坂の揺るぎない魅力の正体

東京都のランキングの頂点に立ったのは「神楽坂三丁目」(偏差値95.13)。上位には、2位「神楽坂二丁目」、4位・5位にも「神楽坂五丁目・六丁目」など、神楽坂周辺エリアが多い。データからは、「グルメな穴場」として神楽坂の強さが改めて示されたといえるだろう。

個性的で質の高い小規模な飲食店がひしめくこのエリアは、駅前の喧騒や膨大な通行量に依存しないビジネスモデルが確立されている。人々は「神楽坂で食事をする」という明確な目的を持って訪れるため、通行量の多さに依存しない強固な集客力があるのだ。

一方で、3位には「八王子市三崎町」が都下で唯一トップ10に食い込んだ。八王子駅周辺の飲食店街が、多摩地区の中心街として高い充実度を誇っていることを示している。

6位の「九段南三丁目」(最寄り駅は市ケ谷)を筆頭に、9位「西神田二丁目」(水道橋)、10位「神田錦町二丁目」(小川町)など、千代田区の健闘が目立つ。これらは、膨大な数のオフィスワーカーや学生たちが集うエリアとして、毎日のランチとディナーの飲食ニーズに応える形としてランキングに反映された。

7位の「代官山町」や16位の「恵比寿一丁目」など城南エリアの街も上位にランクイン。これらの街のおしゃれで洗練されたイメージが、通行量以上の高い飲食店の集積を生み出しているのかもしれない。

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