【A70型・A80型・A90型】ファイナルエディション発売&生産終了がアナウンスされたトヨタ「スープラ」の歴史を振り返る

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また、A80型スープラは、モータースポーツで活躍したことでも知られている。フランスの伝統的な耐久レース「ル・マン24時間」に参戦したほか、日本では、最高峰レースのひとつ「スーパーGT」のGT500クラスで、スカイラインGT-Rなどと激しいバトルを展開。2002年8月に生産終了した後も、レースでは2005年まで第一線で活躍し、多くのファンを虜にした。

A90型 GRスープラ 3代目(海外5代目)2019~2025年

会場に展示されていたA90型スープラ“A90ファイナルエディション”
会場に展示されていたA90型スープラ“A90ファイナルエディション”(筆者撮影)

A80型は2002年に生産を終了。その17年後となる2019年に復活したのが5代目・A90型スープラだ。当時、トヨタは、小型FRスポーツカーの「86」をスバルと共同開発することで復活させた実績を持っていた。1980年代など、スポーツモデル全盛期ほどの需要が見込めなくても、確実にファンがいるスポーツモデルを開発するために、他メーカーとコラボレーションする方法を採っていたのだ。そして、同様の手法を用いBMWと共同開発、オープンカー「Z4(第3世代)」と兄弟車となるのがA90型スープラだ。

A90型は、トヨタのスポーツブランド「TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ・ガズー・レーシング)」からの発売となることで、正式名称は「GRスープラ」となる。エンジンには、歴代モデルと同様の直列6気筒のほかに、直列4気筒エンジンのグレードも設定。ロングノーズ・ショートキャビンのシルエット、2シーターに割り切ることで86よりも100mm短い2470mmのホイールベースを実現するなど、生粋のスポーツカーとしてのスペックを備えていることが特徴だ。

スープラ“A90ファイナルエディション”のエンジン
スープラ“A90ファイナルエディション”のエンジン(筆者撮影)

また、レース出場を前提とした車種「GRスープラGT4」も発売し、モータースポーツの舞台でも活躍。公道からサーキットまで、さまざまなレンジのスポーツカー愛好家をターゲットにしたラインアップを揃えている。

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