ホンダ量販モデルとして初のハンズオフ機能を搭載した「アコード」の新グレード登場。手放し運転ができること、できないことへの理解

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ホンダ量販モデル初のハンズ機能搭載を搭載した、「アコード」の新グレード「e:HEV Honda SENSING 360+」が2025年5月30日に発売。価格は、通常モデルのe:HEVが559万9000円に対して、e:HEV Honda SENSING 360+は40万400円高となる599万9400円
ホンダ量販モデル初のハンズオフ機能搭載を搭載した、「アコード」の新グレード「e:HEV Honda SENSING 360+」が2025年5月30日に発売。価格は、通常モデルのe:HEVが559万9000円に対して、e:HEV Honda SENSING 360+は40万400円高となる599万9400円(写真:三木 宏章)

そもそも論としてお考えいただきたい。なぜ、国内外の自動車メーカーは運転中に手が放せる「ハンズオフ走行技術」を実装するのだろうか……。

筆者は「ハンドルから手が放せること」は、「ハンドルから手が放せるくらい精度の高い運転支援が受けられること」だと理解している。これまで、各社のハンズオフ走行技術の搭載車に5000km以上、乗ってきた。

もっともハンズオフ走行が許される状況は高速道路や自動車専用道路で、周辺の交通状況や自車のセンサー稼働状況、さらにはドライバーが前を向いて運転操作を行っているかなど、複数の条件がすべて整わないと稼働しない。それでも通算2000kmはハンズオフ走行可能な状況だったし、さらにその半分以上は実際にハンズオフ走行だった。しかし、そのような走行シーンでも筆者は必ず片手、ときには両手をハンドルに添えてきた。

【写真】ホンダ量販モデル初のハンズオフ機能を搭載した「アコード e:HEV Honda SENSING 360+」(73枚)

ハンズオフ機能ができること、できないこと

技術には信頼を寄せている。過去、25年以上、開発現場を取材してきたし、実際いくつかの技術開発にも携わった。ではなぜ、筆者はハンドルから手を放さないのか。

ハンズフリー走行は高度な運転支援技術のもとに成り立っているが、「できること、できないこと」が明確に定められシステム設計されている。よって、できないことに分類される状況、たとえば高速道路の本線上に突然、路上障害物が現れた、前を走るトラックの積荷が落下したなど、こうしたレアケースに対しては、ドライバーが責任をもって回避動作を行う必要がある。よって手を添えていればそのぶん、回避動作は素早く確実に行えるのではないか、これが持論だ。

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