これまでもアコードはホンダ初の高度運転支援技術をたくさん搭載してきた。そのひとつが7代目アコード(2002年10月)に搭載された「HiDS/Hondaインテリジェント・ドライバーサポート・システム」だ。
HiDSは、車線維持支援機能「LKAS」と、車間・車速制御機能「IHCC」を組み合わせた運転支援技術だ。当時、実際に高速道路で試乗したが、IHCCの外界情報取得センサーであるミリ波レーダーは認識範囲が前方100m、前方角度16度と限定的。カーブ半径230mまで対応としていたが、時折、前走車を見失うことがあった。しかし、それでもLKASとのコンビネーションには新時代を実感しワクワクしたことを覚えている。
このHiDSは、2014年に発表された高度運転支援技術群「Honda SENSING」(2014年/年次は技術発表時で以下同)のルーツでもある。LKASはそのままの名称でハンズフリー走行を支える主要技術として進化し360+にも搭載され、IHCCは対象が小さく認識のむずかしい二輪車を検出可能とする「ACC/アダプティブクルーズコントロール」へと発展した。
Honda SENSINGはセンサーの高性能化や解析技術の向上で多機能化が図られ、「Honda SENSING 360」(2022年)、そして今回の360+へとバトンをつなぐ。2022年末の数字だが、Honda SENSING搭載車の装着率は日本市場と北米市場で99%(世界で86%)に達した。
世界で最初に日本でハンズオフ機能を採用

なお、360+は日本導入の前に中国市場での実装が行われているが、中国向けではハンズオフ走行が行えない仕様であるため、ハンズオフ走行が行える360+としては日本市場導入がグローバルホンダ初となる。
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