ホンダ量販モデルとして初のハンズオフ機能を搭載した「アコード」の新グレード登場。手放し運転ができること、できないことへの理解

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レベル2-B1の状態では、白線部分が緑色に表示される
レベル2-B1の状態では、白線部分が緑色に表示される(写真:三木 宏章)
レベル2-B2に移行すると白線部分が緑色になり、ハンズオフ走行が可能になる
レベル2-B2に移行すると白線部分が水色になり、ハンズオフ走行が可能になる(写真:三木 宏章)

この運転アシスト状態は前身の360でも提供されるが、360+では前後(加減速操作)、左右(ハンドル操作)の両面で精度が高まっている。これは高精度地図と全球測位衛星システム「GNSS/Global Navigation Satellite System」が使用できることが条件ながら、理論上、システム演算と実車との誤差は走行位置にして前後で1~2m、左右で数cm程度に収まる。なお、GNSS情報が受信できない場合はリンクされていないことを表示しつつ、通常のACC&LKASレベルでの支援が続く。

GNSSの受信確認ができてほどなくすると、システムは「ピンポン↑/矢印は音程を表す」というチャイムとともに緑色から今度は水色主体のディスプレイ表示に変わる。このインタラクションを通じハンズオフ走行可能なレベル2-B2へと移行、同時に①が稼働したことを伝えてくる。このとき、ハンドル内蔵のLEDも水色に光り始める。

ハンズオフ走行のプロセス

ハンズオフ機能作動時、全走車との速度差が発生した場合、「前に遅い車両がいます」とメーターに表示される
ハンズオフ機能作動時、前走車との速度差が発生した場合、「前方に遅い車両がいます」とメーターに表示される(写真:三木 宏章)
運転支援ボタンを押し、リクエストを受け付けた状態
運転支援ボタンを押し、リクエストを受け付けた状態(写真:三木 宏章)
リクエストを受け付けると、システムが主体となって追い越しを実行する
リクエストを受け付けると、システムが主体となって追い越しを実行する(写真:三木 宏章)

前走車とACCでセットした車速の差が15km/h以上ある(例/設定車速が100km/hで前走車が80km/h)場合は、②の「追い越し支援」シナリオが発動する。流れとしては、「前方に遅い車両がいます」と表示→ドライバーはハンドルを把持(しっかり持つ)→ハンドル右側スイッチ群の右下にある「支援機能」ボタンを押す→「受け付けました」と表示→レベル2-B1へと移行し、システムは自車周囲の安全を確認→安全なタイミングでシステムが主体となってウインカー操作/アクセル/ブレーキ/ステアリング操作を行い車線変更して追い越し→追い越しが終了した時点でハンドルを把持したまま、もう一度、支援機能ボタンを押すと前述のプロセスをたどり元の車線に戻る。

設定した高速道路の出口が近づくと②の「分岐退出支援」シナリオが発動する。「この先分岐します」との表示→ハンドル把持の上で支援機能ボタンの押下→レベル2-B1へと移行し、システムは自車周囲の安全を確認し適切な場所で第一通行帯へ。その後、減速車線が見えたところでウインカー操作からの車線変更を再度、システムが主体なって行う。

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