「あの時助けていただいたミスドです…」もっちゅりんが続々終売のミスド。本業が伸び悩む「ダスキン」を新商品のヒット連発で支える"凄さ"

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来年のフード事業は「売り上げプラス2.9%、営業利益がプラス0.5%」を見込んでいる。しかし、決算発表の翌月に発売された期間限定商品「もっちゅりん」が全国的なブームを巻き起こし、毎日のように長蛇の行列が……実際に十数店を巡った限り、伸びが鈍化する要素が見当たらない。

ミスタードーナツ もっちゅりん
ミスタードーナツの開業当時のチラシと「もっちゅりん」。箕面ショップにて(筆者撮影)

なお、「もっちゅりん」の気になる味と、人々でにぎわう1号店(箕面ショップ)の様子は、前編記事「もっちゅりん人気「ミスド」新商品が常に行列の訳」でご覧いただこう。

そんなミスタードーナツも、過去に何度も経営危機に陥ってきた。その中でなぜ、急回復・成長できたのだろうか。その秘密は「掃除と味覚」=ダスキン・ミスドの知られざる相乗効果にあると見た。

存亡の危機ごとに開発されたメガヒット商品 実はすべて「計算のうえ」

ミスタードーナツ 国内1号店
ミスタードーナツ・国内1号店(箕面ショップ)入居していたダイエーの撤退後に復活した(筆者撮影)

1971年に1号店(大阪府・箕面ショップ)を開業した「ミスタードーナツ」は、2002年の食品添加物問題に端を発した顧客離れで、いちど存亡の危機に陥っている。

また2014年からは4年連続で赤字が続き、黒字転換後も不採算店の整理とコロナ禍の影響で、営業利益が2桁(10億円)を超えない低空飛行が続いた。

もっちゅりん ポン・デ・リング エンゼルフレンチ
左から「もっちゅりん」「ポン・デ・リング」「エンゼルフレンチ」(筆者撮影)
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