キャサリン妃が直面する英国版「嫁いびり」 エリザベス女王との深刻な確執
英国のキャサリン妃(33)は長男ジョージ王子(2)に続いて今年5月には長女シャーロット王女を出産、7月には無事に洗礼式を終えた。かわいい2人の子どもに恵まれ、妃は幸せの絶頂にいると信じられていた。
しかし、実際は、さまざまなトラブルに足をすくわれ動きが取れないでいる。まずは、エリザベス女王(89)との深刻な確執が明らかになった。終戦70周年を迎えた今夏、女王は退役軍人たちをバッキンガム宮殿に招いて労をねぎらった。7月10日の昼食会には、キャサリン妃も同席して彼らの話に耳を傾けることを願った。しかし妃はこの公務を育児の忙しさを理由に欠席した。
それなのに、妃はそのわずか2日前に夫のウィリアム王子(33)とテニスのウィンブルドン大会に真紅のワンピース姿で観戦に出向き、地元のアンディ・マレー選手を応援している。また、6月にはアメリカの人気俳優ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー夫妻をケンジントン宮殿に招きアフタヌーンティーを振る舞った。これを知った女王は「優先順位が違うのではないか」と激怒したと言われる。
怠け者よばわり 英国民は同情も
女王はすぐに反撃に出る。7月22日に開かれたジョージ王子の2歳の誕生会に姿を見せなかったのだ。サンドリンガムの敷地内にある一家の邸宅アンマーホールで開かれたパーティに夫のフィリップ殿下(94)は出席したが、女王は意図的に欠席するという異様な事態になった。キャサリン妃は精いっぱいの準備をしていただけに、この仕打ちに女王の激しい怒りを感じ取っただろう。
女王は9月9日に在位期間が63年216日となり、英国歴代君主の最長記録を更新した。大英帝国時代のビクトリア女王の記録を抜いたのである。英王室としては歴史的な日といえるが、女王は自ら希望して変わらず公務に専念した。勤勉で誠実に仕事をこなし国に尽くしてきた女王には、妃の「公務は欠席するが、楽しいことには参加する」という姿勢に我慢がならないのだ。女王は妃を「Lazy Katie(怠け者のケイト)」と呼び、公務で疲れた夜などには「Duchess of Do-Little(ほとんど働かない公爵夫人)」とあだ名で話すこともあるという。