《疲弊する現代人に》東大卒の名門校教師がおすすめする“哲学のハードルを下げてくれる本”5冊

「答えのない時代」に疲労を抱えた現代人に紹介したい書籍(Fast&Slow/PIXTA)
「SNSが発達しコミュニケーションが楽になった」「コンプラ意識が高まってハラスメントは減った」。格段に生きやすくなったはずの現代ですが、目まぐるしい日々に疲弊し、生きづらさを覚える人は増えているように感じます。『答えのない時代を生きるために、哲学が教えてくれること』を上梓した、かえつ有明高等学校の社会科教員である前田圭介氏に、そんな現代人の生きづらさに向き合う力をくれる書籍を5冊紹介してもらいました。
「答えのない時代」に現代人が抱える疲労
「答えのない時代」と言われることが、今ほど盛んな時代はないかもしれません。テクノロジーが暮らしを便利にする一方で、変化のスピードはますます加速し、未来を見通すことが難しくなっています。
自分が高校で生徒たちに接していると、こうした目まぐるしい日々の中で疲弊し、生きづらさを覚える人が多くなっている印象があります。
では、その生きづらさを少しでも和らげるにはどうすれば良いのでしょうか? そんな時、自分が教師としておすすめしているのが「哲学」です。
哲学とは、先人たちが紡いできた人間や社会の見方に触れる営みです。そこには、生き方に迷いが生じた時や予想外の出来事に直面した時に、自分を助けてくれる視点が詰まっています。
人生の中で私たちが直面する多くの問いは、簡単に答えが出せるものではないからこそ、哲学を参照しつつ答えの出ない問いと向き合う時間は大きな意味を持つはずです。
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