「ポケモン生態図鑑」が爆売れ 行動生態学の専門家が解説したポケモンの“生き物らしさ”とは?

小学館から発売された書籍『ポケモン生態図鑑』が大きな話題となっている。
2025年6月18日に発売されてからというもの、すぐに本屋や各種ECサイトで在庫切れになっており、書店ランキングで1位に輝く様子もよく見かけた。すでに重版も決定しているようだ。
本書は、行動生態学の専門家がポケモンの行動を分析したものである。言い換えるならば「生き物としてポケモンがどういう存在なのかを見る」内容であり、同時に行動生態学をわかりやすく伝えるものでもある。
世界的に人気なポケモンを深掘りする書籍なので人気になるのは当たり前に思うかもしれないが、実はこの本がポケモンというIPにおいても非常に重要だと考えられるのだ。
ポケモンがどう生きているのかを描く、新しい書籍

『ポケモン生態図鑑』は、株式会社ポケモンに所属する米原善成氏(企画・構成・執筆を担当)と、イラストレーターであるきのしたちひろ氏による作品だ。ふたりとも東京大学大学院農学生命科学研究科で研究して博士号を取得した行動生態学の専門家である。
そしてご存知のとおりポケモンは、ゲーム『ポケットモンスター』シリーズに登場する架空の生き物である。あくまでゲームキャラクターなので詳細な生態などが設定されているわけでもないし、おもしろくするためにあからさまに無茶苦茶な設定になっているケースもある。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら