と、そんなところで存在感を示してくるのが、因美線と第三セクターの智頭急行線だ。
因美線は鳥取駅を起点に南に走って山を越え、東津山駅までを結ぶ。智頭急行線は、そんな因美線の途中駅・智頭駅で分かれて南に一路、岡山県を挟んで兵庫県は山陽本線の上郡駅までを結んでいる。どちらもその役割はいわゆる“陰陽連絡”だ。中でも現在の主役は、智頭急行線になっている。
智頭急行線(と因美線鳥取―智頭間)を走る特急列車は、京阪神と鳥取を結ぶ「スーパーはくと」が1日8往復。加えて岡山―鳥取間の「スーパーいなば」も6往復走っている。
岡山からは「スーパーいなば」
智頭急行線は全体の4割ほどがトンネルという、いわば“高速走行”に適した設計。普通列車による地域輸送は貧弱さを否定できないものの、京阪神や岡山と鳥取を結ぶ大動脈として、いまや押しも押されもせぬ地位を確立している。

因美線内を走る「スーパーいなば」。岡山―鳥取間を結ぶ(撮影:鼠入昌史)
トピックボードAD
有料会員限定記事
鉄道最前線の人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら