そんなわけで、鳥取県の鉄道である。自動改札がようやく入ったくらいだし、人口が最も少ない県、などという前提を踏まえれば、鉄道ネットワークが充実しているとはお世辞にも言えなさそうだ。
果たして、鳥取の鉄道ネットワーク、どうなっているのだろうか。
鳥取県を通っている鉄道路線の中で、軸となるものは言うまでもなくJR山陰本線だ。東は居組―東浜間で兵庫県との県境を跨ぎ、西は米子―安来間で島根県との境を跨ぐ。東西に長い県内区間では、東に鳥取市、中央部に倉吉市、西には米子市という鳥取県を代表する都市を連ねている。
東西を貫く山陰本線
鳥取県の「市」は山陰本線沿線の3市の他には境港市があるだけだ。つまりは山陰本線の沿線だけで、鳥取県内の人口のかなり多くをカバーしているということになる。
日本全国で言うならば東海道・山陽新幹線か、それ以上の超圧倒的な大動脈。それが鳥取県における山陰本線なのである。

鳥取駅は2025年3月に自動改札が導入され、交通系ICカードも使用可能になった。県都の玄関口らしい高架のターミナルだ(撮影:鼠入昌史)
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