そんなわけだから、山陰本線鳥取―米子間には、特急「スーパーおき」「スーパーまつかぜ」が1日に下り9本・上り8本も走っている。
これらの列車は島根県内に入っても出雲市や益田などを通り、さらには「スーパーおき」ならば山口線を通って新山口駅までを結んでいる。山陰を代表する大本線と、それを走る看板特急というわけだ。

島根県との県境、米子―安来間を走る特急「スーパーおき」。奥に見えるのは大山(撮影:鼠入昌史)
京阪神と結ぶ特急は?
ちなみに、山陰本線は京都駅を起点に幡生駅まで約670kmを走る長大路線。ただ、全線を走るような特急列車は当たり前に存在せず、鳥取駅から東に向かって山陰本線を走る特急列車は「はまかぜ」が1往復あるだけだ。
在来線特急の全盛期はとうの昔に終わったとはいえ、いささか寂しい山陰本線。名ばかり本線の王様などと言われるような、そんな実態が表れている。
だが、いくらなんでも鳥取県都と関西方面を結んでいる特急が「はまかぜ」1往復だけでは心許なさすぎる。鳥取までは案外に近く、飛行機でひとっ飛びなどという距離でもない。だから、もう少し特急列車も充実していなければ……。
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