31歳「銀座の女」は大人としての生き方を学ぶ 一回り年上「禁断の恋人」が手ほどき

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大人の女性は、手間を惜しまない

その上司は、デスクに便箋や封筒やおしゃれなステーショナリーを常備していました。そして、すごい筆まめです。会食のお礼も、必ず翌日朝早く来て書いていました。その人曰く、「メールが普及した今だからこそ、こういう一手間が、その人の印象を左右する」んだそうです。

いろんなレターセットがあるようですが、私のお気に入りは、銀座鳩居堂の季節の絵葉書。すっごい素敵なんですよ。目上の方や、海外のお客様、クライアントに出すときに、私も真似して使っています。日本は四季がありますからね、四季ごとの花や、果物の絵がちょこっと隅に描かれた絵はがきなんて、なかなか乙ですよ。

同世代の友人・知人へは、CRANE社のレターセットで。銀座の伊東屋でオリジナルのエンボス入りのものを作ってもらったのですが、同業のPRの友人からは「さすが綾さん!センスある!」と褒められます。こういう目利きができるようになって、同世代の中でも頭ひとつ抜けてきたなって最近実感しています(笑)。

『空也』の最中は、木箱じゃなくて、化粧箱で

銀座並木通りにある、『空也』の最中は知ってますよね? 私ももちろん知っていました。

けど、まさか、あんなに人気だとは……。1回、上司から翌日のおつかいを頼まれて意気揚々と『空也』に買いに言ったら売り切れだったんです。上司からは「『空也』の最中は、前日までに予約するのが常識でしょう。そんなのも知らないの?」ってびっくりされました。

まぁ、そうやって怒られながら、一流の女の生き方を学ばせてもらっています……(笑)。

30個入りは木箱にも入れてもらえるのですが、においが最中に移ってしまうから好き嫌いがわかれるとお店の方に教えて貰いました。木箱の方がぱっと見豪華に見えるのですが、そういう上辺の派手さに左右されずに、相手のことを考えられるっていうのも、大人の女性として求められていることですよね。

それを聞いてから、私はあえて化粧箱に入れてもらうようにしています。

実は、今、時々デートしている人がいます。一応、彼氏です。一回り以上も年上の方なんですけど。……結婚? とんでもない。そういうのを望める人じゃないんです……。

結婚は望めない代わりに、その人から得るものはすごく大きいと思っています。日本橋の呉服店の次男坊で、小さいころから、銀座の嗜み方もよく知っている方。レストランも詳しいし、私は、大分その人から大人にしてもらいました(笑)。

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