万年「肩こり」は危険信号! 仕事のパフォーマンスを下げる"国民病"の意外な原因と改善策

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人によって程度の違いはありますが、腕を動かすだけで痛みが走り、腕を水平よりも上げられなくなるのが典型的な症状です。上腕部に痛みが生じることもあります。そのため、日常生活に支障をきたすこともあります。

多くの場合、半年から1年ほどで自然に治るので、必要以上に心配することはありません。ただ、5年以上も症状が続いたり、関節が固まって動きが悪くなるケースも見られます。普段から肩周辺の筋肉をストレッチで柔らかくして予防しましょう。

肩を動かすストレッチが予防や予後に効果的

実は、私はこれまで四十肩らしき症状になったことがありません。長年の運動習慣がそれを防いでいる可能性があると思います。日常的に肩関節を動かす習慣があると、肩関節の柔軟性が保たれるので予防になると考えられます。

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四十肩から回復するには時間がかかりますが、急性期、慢性期、回復期に合わせて適切な対応をとることで、早い回復が期待できます。

最初の2週間から2カ月ほどは「急性期」で、安静時や就寝時にも痛みが起こります。できるだけ腕や肩に負担をかけないようにしてください。患部は冷やすのではなく温めた方がよく、入浴は問題ありません。

急性期を脱すると、徐々に痛みが軽くなる「慢性期」に入ります。普通に日常生活が送れるようになりますが、肩の動きはすぐには戻りません。痛みのない範囲で、腕をゆっくり伸ばしたり回したりする体操を行うとよいでしょう。

痛みがほぼなくなれば「回復期」です。腕を適度に動かしながら、徐々に肩の可動域を回復させましょう。

加藤 浩晃 デジタルハリウッド大学大学院 特任教授、東京科学大学医学部 臨床教授、アイリス株式会社共同創業者・取締役副社長CSO

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かとう ひろあき / Hiroaki Kato

2007年、浜松医科大学卒業。眼科専門医として1500件以上の手術を執刀し、白内障手術器具や眼科遠隔医療サービスを開発。2016年、厚生労働省医政局研究開発振興課に勤務。2017年、AI医療機器開発企業であるアイリス株式会社を共同創業し、取締役副社長兼CSO(最高戦略責任者)に就任。2021年、一橋ビジネススクールにてMBA取得。医療現場、医療制度、ビジネスという3つの領域を経験し、横断的に理解することで医療領域全般の新規事業開発支援を行う。大企業やベンチャーの顧問・アドバイザー・取締役も務める。著書に『医療4.0』『医療4.0実践編』(いずれも日経BP)、編著に『医療×起業』『デジタルヘルストレンド』(いずれもメディカ出版)など多数。

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