「にじみ出る"世渡り上手"なエリート感」「掲げる大義のショボさ」が原因だ…LUUPがすっかり「嫌われ者」になった本質的な要因

なぜ特に非のないLUUPが嫌われたのか
電動キックボードのシェアリングサービス「LUUP(ループ)」をご存じでしょうか? 好きなときに、街に設置されているLUUPの駐輪スペースで専用のアプリを使って電動キックボードを借りて、目的地のポートで返却することができるサービスです。
2020年のサービス開始以来、急成長を続け、今では都市部を中心に1万カ所以上で設置が進んでいます。
この急成長サービスのLUUPですが、とにかくSNSでの評判が悪いのです。批判の大半は「街で危険な運転を見かけた」といった安全面に関するものです。とは言え、危険な乗り物はLUUPだけではありません。
事故の数だけで言えば、自転車やバイクのほうが圧倒的に多いのは間違いありません。なぜLUUPは、これほどまでにSNSで嫌われてしまったのでしょうか?
有名編集者の箕輪厚介さんと2人でスターバックスで話していたときに、ふとLUUPの話題になりました。
「なぜ、LUUPはあれだけ嫌われると思いますか? PRの観点から理由を書けば、Xで反響があると思いますよ」
そう箕輪さんに問いかけられたのですが、そのときの私は「嫌われる理由」を明確に言葉で表現することができませんでした。「危険だから」と単純に切り捨ててしまうのも、どこか違う気がしました。
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