【花王の部長→高校の校長】異色経歴の校長先生が伝授!時代に合わせて変えていくべき「勉強とキャリアへの向き合い方」

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13歳からのアントレプレナーシップ
変化する時代に合わせた勉強とキャリア教育について解説します(写真:ペイレスイメージズ1(モデル)/PIXTA)
昨今は変化の激しい時代といいますが、その波は教育にも来ています。勉強法も進路の選択も、かつて親が成功したパターンが通用しなくなっていく時代。それを乗り越えるためには、いったいどんなことを意識すべきなのでしょうか。県立下妻第一高等学校の校長先生・生井秀一氏は、花王に24年勤め、部長職まで経験した異色の経歴の持ち主。生井氏が執筆した『13歳からのアントレプレナーシップ』より、変化する時代に合わせた勉強とキャリア教育について解説します。

フイルムと化粧品を売る「両利きの経営」

「両利きの経営」という言葉を聞いたことはあるかな?

これは、経営は「知の深化」と「知の探索」をしていく必要があるという意味です。「知の深化」はこれまであった事業を改善し、よりよいものを届けていくという発想。「知の探索」は新たな事業に向けて、可能性を探ったり実験をしたりすることです。

例えば、富士フイルムはこの「両利きの経営」で成功した会社です。フイルム事業を続けていたものの、ゆくゆくはデジカメやスマホにとって代わられることは目に見えている……。そこで「知の探索」として化粧品事業をスタートし、成果を上げます。

フイルムと化粧品にはまったく共通点がなさそうですが、フイルムの研究で得られた技術は化粧品へ転用できることがとても多かったのです。

僕は学校においてもこの「両利きの経営」が不可欠だと思っています。

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