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ミャンマー大地震「利他」の精神で復興図るミャンマーの日系企業、地震から2カ月、マンダレーの日系企業はどう乗り越えようとしているか

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  • 西垣 充 ジェイサット(J-SAT)代表
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また、日本の報道でも話題となったバンコクの高層ビル建設現場の崩壊事故についても、崩壊直後に取材に向かったところ、現場にはすでに行列ができていたといいます。

バンコクでの事故の犠牲者の多くは、タイに出稼ぎに来ていたミャンマー人でした。彼らの遺族や関係者に寄付を渡していたのも、同じく出稼ぎに来ているミャンマー人たちだったと聞きます。

そのような光景を目の当たりにし、大きな驚きを感じたという話を聞きました。

思いやりと助け合い

文化人類学者で国立民族学博物館の田村克己名誉教授は、ミャンマー人との出来事を振り返り、こう語っています。

「以前、日本に住んでいたミャンマー人の方とお会いしていたとき、近所で火事が起こったのです。すると彼女はすぐに『火事の現場に行きたい』と言いました。ミャンマーでは、火災を見かけたら誰であっても一杯のバケツに水を汲んで駆けつけるという行動が、日常の中に根づいているのだそうです。その話を聞いて、私は『ヤジウマとして見に行きたい』と思った自分の気持ちが恥ずかしくなりました(苦笑)。それと同時に、ミャンマーの人々のすごさを強く感じた瞬間でもありました。」

田村教授が語るこのエピソードは、現在のミャンマーが直面している未曾有の危機の中においても、変わらぬ「思いやり」と「助け合い」の精神が人々の中に息づいていることを象徴しています。

「『ミャンマー人の利他の精神』こそが、彼ら自身にとって、そしてミャンマーという国の未来への唯一で最大の希望です」(田村教授)

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