「家事ができないよう少女の指を…」泥沼化するアフリカ・スーダン内戦で見た”理不尽な暴力”と”飢餓”のリアル

国境なき医師団が支援する栄養治療センターに入院した男の子=2025年3月(Ⓒ Tom Casey/MSF)
東京都の人口に匹敵する1300万人もの人が住む家を追われている国がある。内戦が3年目に突入した、アフリカのスーダンだ。
少女は指を切断された
2023年4月に、国軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」との間で内戦が勃発。当時、日本人の退避が連日大きく報道されたが、それが完了すると社会からの関心は急速に薄れていった。
しかし、本当の問題はむしろそのときから始まったといえる。
戦闘は激化し、国民のおよそ4人に1人が避難を余儀なくされる「世界最大の避難民危機」に陥ったのだ。この2年の間に何があったのか。
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