部下から慕われるリーダーと嫌われるリーダーの決定的な差。60代のトップが20代の若者から「教えを請う」ことの大切さ

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では、どのように謙虚さは身につけられるのでしょうか。

まず、相手にフィードバックを積極的に求め、それを受け止めることが謙虚さを養う第一歩となります。特に、自分より経験豊富な上司や同僚だけでなく、部下や顧客からの意見も大切にし、そこから学ぶ姿勢を持つことが大切です。

ギャップを認識し、埋める努力を

また、自分の強みや課題を正しく理解し、課題や苦手については常に改善を意識することも重要です。

例えば、自己評価と他者評価のギャップを認識し、自らがそのギャップを埋める努力をすることで、より謙虚な姿勢を身につけることが可能です。

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ビジネスは人間関係で成り立ちます。決して1人では成り立ちません。上司、部下、同僚、顧客など、多くの人々の支えによって成り立っていることを意識し、感謝の言葉を忘れないことが謙虚な姿勢には大切です。

そのためには相手の立場や考え方を尊重し、常に自分が正しいと思い込んで行動しないことが重要です。

特に、自分の立場が上になるリーダーの場合、部下との対話や打ち合わせの場では、自分の意見を述べるだけでなく、しっかり相手に問いかけ(傾聴し)、相手の話を最後まで聴くことを意識することが求められます。

リーダーが謙虚であることにより、チームメンバーは安心感を持ち、素直に自分の意見を言える心理的安全な場づくりにつながります。

山本 紳也 株式会社HRファーブラ代表取締役

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やまもと しんや / Shinya Yamamoto

慶應義塾大学理工学部管理工学科卒、イリノイ大学経営学修士課程終了(MBA)。プライスウォーターハウスクーパースジャパンにおいてパートナーとして人事・チェンジマネジメント部門をリード。組織・人財マネジメント戦略に関わるコンサルティングに30年間従事。ビジネス戦略達成のための組織・人財マネジメント、考える組織の開発、グローバル化時代のリーダー開発、M&Aにおける人事サポートなどに経験豊富で、活力とイノベーションの生まれる組織と個の新しい関係を生涯の研究テーマとする。著書に、『ジョブ型vsメンバーシップ型』(共著、中央経済社)、『外国人と働いて結果をだす人の条件』(幻冬舎)、『人事の本気が会社を変える』(経営書院)、『新任マネジャーの行動学』(経団連出版)などがある。その他、組織人事に関わる論文・講演は、国内外において多数。

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