
「学ぶための英語」を勉強するIEC
オーストラリアで子育てをしていたとき、息子たちが英語でつまずかなかったのは、まさに本書に書かれている「生活言語」と「学習言語」の違いを踏まえた英語教育を受けられたからだと実感しています。
日本語話者の子どもたちにも、実は同じ構造があるのだなと思い、すごく腹落ちしました。
オーストラリアは移民が多い国ですから、政府が非英語話者の子どもたちに対応する仕組みを作っています。
州ごとに名称は異なりますが、西オーストラリア州ではいくつかの公立の学校に、「IEC(インテンシブ・イングリッシュ・センター)」という、英語を母語としない子ども専用の集中コースが設けられています。
息子たちも、最初はそのコースに通いました。そこには世界35カ国から来た、英語が母語ではない子どもたちがいて、「英語で勉強するための英語教育」を受けていました。
半年から1年ぐらいで、先生が子どもの様子を見て判断し、地域の学校に編入させていきます。
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