「この空気感、やっぱりいい!」と絶賛も…11年ぶりの《続・続・最後から二番目の恋》から「消えたもの」と「それでも愛される理由」

11年前はあったが、2025年には消えたものがある。
月9ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系、月曜21時〜)には、喫煙と爆買いがなくなった。残ったものは何だったか。それはそこはかとない艶笑である。そこに時代の移ろいを感じる。
「続・続〜」は2012年に『最後から二番目の恋』としてはじまり、スペシャルドラマ『最後から二番目の恋2012秋』を経て、2014年に『続・最後から二番目の恋』が制作された大人気シリーズ。
そして今回、11年ぶりの復活。それだけ経っても色褪せない魅力を今回の放送で証明している。
つかず離れず、けんかするほど仲がいい
第1シリーズでは、45歳のテレビドラマのプロデューサー千明(小泉今日子)が鎌倉の古民家で暮らしはじめ、鎌倉市役所に勤務する、50歳の和平(中井貴一)と出会う。
2人は偶然隣同士に住んでいたが、水と油という感じで何かと対立する。だがそれは傍から見れば、「トムとジェリー」の主題歌のように「仲よくけんか」している風情があった。
ついに気持ちが盛り上がりホテルに入ろうと探しまわるも、あいにくどこも満室だった「スペシャル」、酔った勢いでプロポーズのようなことを言う「続」と、シリーズを経るごとに千明と和平の関係は進展していった。
「続・続〜」では千明が59歳、和平は63歳になっている。相変わらずお隣さん同士で、厳然たるパートナーというふうでもなく、親友みたいな感じである。関係性が固定化されてないことが、当時からのファンにとっても今回からはじめて見る視聴者にとっても、心地よいのではないだろうか。
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