
ただし、iPhoneにはスクショを無効化する機能は搭載されていない。設定にない特定の機能をふさぐには、構成プロファイルを活用する必要がある。構成プロファイルとは、企業が従業員を管理するために入れる設定用ファイルのこと。セキュリティ要件に合わせてカメラやAirDropを無効にするといったときに活用できる。
これを作成するにはある程度知識が必要だが、今は生成AIを使えば、簡単に構成プロファイルを書いてくれる。筆者はグーグルのGeminiに「iPhoneのスクリーンショットを無効にする構成プロファイルを出力して」と命令してみたが、一発でファイルが作られた。しかも丁寧に、それをiPhoneに適用する方法まで教えてくれた。
以下のコードをテキストエディタにペーストして、拡張子を「.mobileconfig」に変更すれば、スクリーンショット無効化の構成プロファイルが完成する。
PayloadIdentifier
com.example.disablescreenshot.restrictions.payload PayloadType
com.apple.applicationaccess PayloadUUID
68B6881B-3E6F-47FF-901C-95EC94D7E3A0 PayloadVersion
1
allowScreenShot
PayloadDisplayName
スクリーンショット無効化 PayloadDescription
デバイス全体でスクリーンショットの撮影を無効にします。 PayloadIdentifier
com.example.disablescreenshot.profile PayloadOrganization
(あなたの組織名) PayloadRemovalDisallowed
PayloadScope
System PayloadType
Configuration PayloadUUID
F47AC10B-58CC-4372-A567-0E02B2C3D479 PayloadVersion
1
構成プロファイルをインストールする

できたファイルを自分のGoogleドライブにアップロードして、Safariでファイルをダウンロードしたあと、ファイルアプリに保存。ファイルアプリから開くと、構成プロファイルがiPhoneに読み込まれる。
次に「設定」アプリを開き、「ダウンロード済みのプロファイル」で、構成プロファイルを開いて「インストール」を選ぶと、スクショを無効にした構成プロファイルがiPhoneに組み込まれる。
なお、構成プロファイルを削除したいときには、「設定」アプリから「一般」を開き、「VPNとデバイス管理」で対象となる構成プロファイルを選択するだけだ。
もっとも、スクショを禁止しても画面をカメラで撮られてしまうのは防げないが……。ことプライベートに関しては、発覚したら見られたら困るような行動をしないのが一番の対策といえそうだ。

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