ただし、この設定を間違えると、自分が操作していないときにもロックが外されてしまう心配がある。例えば、飲み会で酔いすぎて前後不覚になったときや、iPhoneをテーブルの上に置いたまま寝てしまったときなどには、注意が必要だ。通常のFace IDは、画面の目視を検知したあとロックを解除するが、これは設定で緩められる。

その方が、ロック解除の失敗率が下がることもあり、オフにしている人もいるだろう。実は筆者もその1人だ。ただ、上記のようなシチュエーションでは、これがあだになる。このようなリスクに備えるには、設定を見直すようにしたい。Face IDの設定は、「設定」アプリから「Face IDとパスコード」を開き、パスコードを入力して行う。
ここで、「Face IDを使用するには注視が必要」がオフになっている人は、注意が必要だ。これがオフのままだと、目線を外した状態や目をつぶった状態でもFace IDが機能し、ロックが外れてしまう。他人にiPhoneを操作されるリスクが一気に高まるため、こうした事態を警戒するならオンにしておくのが正解だ。
また、ロックがかかった状態でも、通知を読み上げることでLINEの中身が分かってしまうリスクがある。iPhoneにはSiriによる読み上げ機能があるからだ。アプリによっては、この機能も合わせてオフにしておいたほうがいいだろう。
設定は、「設定」アプリの「通知」で「Siri」の欄にある「通知の読み上げ」を開いて行う。ここで「通知の読み上げ」をオフにすると、すべての読み上げをオフにすることが可能だ。
また、読み上げはアプリごとに設定することもできる。例えばLINEの通知を読み上げてほしくない場合には、「次からの通知を読み上げ」欄でLINEを選択して、「通知の読み上げをオフ」にするといい。メッセンジャーアプリの場合、通知にメッセージそのものが表示されることもあり、これも読み上げの対象になる。ほかのアプリもまとめて設定しておくといいだろう。
LINE自体の存在を丸ごと隠してFace IDでロック
こうした設定をしていても、ロックをかけ忘れたままトイレに行ってしまうなど、ちょっとしたミスでiPhoneが操作されてしまうリスクは残る。アプリがいつもの場所にあれば、すぐにLINEを開けてしまう。このような事態に備えるには、LINEそのものにロックをかけるのはもちろん、その存在自体を目立たないようにしておくのがおすすめだ。
iPhoneには、アプリを非表示にして、なおかつロックをかけ、通知を送らない設定が用意されている。LINEはアプリ側でロックをかけられるが、この方法はOSレベルで提供されているため、それ以外のアプリにも応用が利く。念には念を入れたいときには、機密性の高いアプリや、プライバシーに関わるアプリを非表示にしておくといいだろう。
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