本番で緊張しないなんて、普段からよほど強い気持ちを持っている人か、気持ちのコントロールができるといった特殊な能力を持っている人なのではないかと考える方も多いと思います。でも、緊張しない人間なんて存在しません。人間は、先の展開が見えず不安や恐怖を感じるときに緊張を覚えるようにできている生き物です。
たくさんの人を前にして、うまくいくかどうかわからなくなった瞬間、不安になり上がってしまうのは生理現象です。そこでプレゼン上手は、本番前にルーチンを踏んで、緊張してしまう状況を回避しているのです。
3つの「女優のルーチン」
本番前の役者が行うようなルーチンなので、次の3つを「女優のルーチン」と呼んでいます。
①誰かになりきる
第1のルーチンはプレゼンモードの役作り、「誰かになりきる」です。
プレゼンではプレゼンモードの自分を演じる。素の自分とは距離を置いたほうが緊張を回避できます。このルーチンのコツは「こんな風に話したいな、まねしたいな」と思う有名人や知り合いをイメージすること。その人になりきるように話し方やリズムをまねすると、役作りがしやすくなります。
②妄想する
第2のルーチンはプレゼンのイメージトレーニング、「妄想」です。
事前に話す内容までもすべて準備していると、本番では台本の棒読みになってしまい、単調なプレゼンに終わってしまいます。台本を用意する代わりに、本番で話す自分を最初から最後まで妄想してみましょう。
このルーチンのコツは、次のスライドに話を移すときの接続詞をイメージすること。スライド1枚1枚を自然につなげ、プレゼン全体の流れをリハーサルするのです。こうして準備万端でプレゼンに臨めば、本番での緊張を防ぐことができるでしょう。
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