森永卓郎さん(享年67)が最期に問うた日本人への疑問「東京にこだわり、高コストで暮らすことが、本当に幸せですか?」
幼稚園受験に始まり、小学校受験、中学校受験、高校受験(あるいは中高一貫校受験)、大学受験をクリアして志望大学に進むためには、それぞれの年代で有名塾に通わせる必要があります(それ以外にもたいていの子どもは英語教室やスポーツクラブ、絵画教室、バイオリンやピアノ教室にも通っています。子どもは本当に忙しい!)。
さらに塾の進度についていけなくなると、家庭教師を頼む家庭もあります。
教育面での「人口一極集中」東京の現実
韓国ではすでに20年も前から、富裕層の母親が小中学生年代の子を連れて英語圏に留学移住して勉強させ、父親は韓国に残って仕送りする「雁パパ」スタイルが話題でした。
そのため、かつては「先進国で英語が話せない2大国は日本と韓国」と言われていましたが、現在では韓国の若者の英語力はハリウッドを席巻するほどの勢いです。
日本にもこのムーブメントがおきたら、ますます都市生活者の経済は逼迫(ひっぱく)することになります。
東京は、それに打ち勝つ経済力を持ったものだけが住める街。
それ以外の低所得者は、「つまらない仕事」に一生を捧げながら、必死に都会の利便性と「勝ち組幻想」にぶら下がって(依存して)生きていく。
次の社会を担う人材をつくる教育にこそ「経済格差による教育環境格差」があっていいはずがありません。
富める者の子も貧しき者の子も、平等の環境が与えられて切磋琢磨してこそ、明日の日本を支える人材が生まれてきます。
「高等学校等就学支援金制度」が可決されたとはいえ、良い学校に入るためには、やはり多くの教育投資が必要です。
それが教育面での「人口一極集中」の東京の現実なのです。
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