「松本人志は全面バックアップなのに…」「前時代的すぎる」との声も…。令和ロマンくるま、契約終了で露見した吉本の"問題点"

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ただし、それはあくまで「組織の論理」でしかない。先ほども言ったように、社会が「本人みずからの説明」を求めている以上は、それに応えるのもまた、企業としての使命だ。

もしタレントと事務所に見解の相違があるのであれば、会見の場で「互いの認識」を示しあえばいい。しかし、闇営業会見という前例がありながらも、今回はそうした場が設けられることはなかった。

今は本人による説明が重視される

吉本興業のような大手事務所は、いまや「既得権益」の象徴として、常に監視の目にさらされている。背景には旧ジャニーズ問題や、昨今のフジテレビ問題のように、エンタメ業界全体に対して、「コンプライアンス意識が前時代的なのではないか」との疑念が浮かんでいることがある。

そして、ショービジネスも「ギョーカイの常識」よりも、「視聴者の当たり前」が優先されつつある。そこで基準として重視されるのが、スピーディーかつ的確な「本人による説明」だ。その点において、「ダウンタウン」松本人志さんの女性スキャンダルは、少なくともSNS上においては、まだ説明責任が果たされていないと認識されている。

くしくも先日、吉本が配信プラットフォーム「ダウンタウンチャンネル(仮称)」を7月開始予定であると報じられた。筆者個人としては「タレントを中心とした新たなウェブ経済圏」の社会実験として、非常に強い関心を持っている。

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