「松本人志は全面バックアップなのに…」「前時代的すぎる」との声も…。令和ロマンくるま、契約終了で露見した吉本の"問題点"

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もしタレントが自主的に謝罪する行為が、事務所の心証を悪くするのであれば、「事務所主導でスピーディーに謝罪させる」方法を採るべきだ。そうした体制を作ることなく、一方的にタレントが「勝手に動いた」と責任を問うのならば、それは本質を見誤っているのではないだろうか。

筆者の肌感覚として、近年のエンタメは「あらゆるスキャンダルに誠実な対応をしているか」が評価軸になっている。少しでも誠実さに欠けると感じさせてしまうと、それが「邪念」として脳裏に浮かんでしまい、素直に笑えなくなってしまう。その点において、くるまさんの謝罪動画は受け入れられ、不祥事にもかかわらず、好印象を残したのだと考えられる。

吉本の「組織の論理」

振り返れば、吉本には「謝罪体制」を構築するタイミングが幾度かあった。もっとも今回の件と重なるのは、2019年の闇営業問題をめぐる対応だ。

反社会的勢力の会合で出演料を得たとして、謹慎処分となった所属タレントに対し、社長が「会見をしたら全員クビにする」といった旨の発言を行ったと判明。その企業体質に批判が集まった。

ある程度であれば、吉本の考え方も理解できる。組織としてのガバナンスを考えれば、所属タレントが勝手にペラペラと話すことで、問題が複雑化する可能性がある。もし裁判沙汰であれば、裁判官の心証を悪い方向へ左右するなどの影響もありうる。企業側でコントロールできるに越したことはないだろう。

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