帯状疱疹ワクチン接種で「認知症のリスク低下」世界的に有名な科学雑誌で相次いで発表 研究結果の中身と予防接種の重要性とは《医師が解説》

イギリスの有名な科学雑誌で発表されたこととは(写真:Anna Tolipova/PIXTA)
帯状疱疹の発症を予防する帯状疱疹ワクチンに、認知症予防効果がある――。そんな研究結果が、権威あるイギリスの科学雑誌『ネイチャー』に掲載され、話題になっています。
帯状疱疹とはこんな病気
帯状疱疹とは、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)が起こす感染症。はじめて感染するのは小児期のことが多く、水痘(水ぼうそう)を発症します。
ウイルスは水痘が治ったあとも神経の中に潜んでいて、免疫の働きが低下するとウイルスが再活性化して、神経に沿って痛みや赤み、疱疹(水疱)を生じます。帯状に症状が出ることから、帯状疱疹と名付けられました。
帯状疱疹は10代で発症することもありますが、50代からリスクが増加し、80歳までには3人に1人が罹患するとされています。
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