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帯状疱疹ワクチン接種で「認知症のリスク低下」世界的に有名な科学雑誌で相次いで発表 研究結果の中身と予防接種の重要性とは《医師が解説》

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  • 久住 英二 立川パークスクリニック院長
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●ワクチンの副反応について

ワクチン接種の際に知っておく必要があるのが、副反応についてです。ワクチン接種後に起こる体調不良(=有害事象)のうち、ワクチンに起因すると認定されたものを副反応と分類します。

シングリックスに関する厳密な臨床試験のデータでは、接種した局所の痛みや腫れなどの症状が、ワクチン群では80.8%、プラセボ群では11.7%認められました。筋肉痛や疲労、発熱などの全身性の症状は、それぞれ64.8%と29.1%、重篤な有害事象は12.8%、13.3%でした。

全身性の症状は、3日ほどの経過で日常生活に問題のないレベルに低下していたと記載されています。

一過性の局所の痛みや全身症状は、ワクチンで得られるメリットと比較すれば、許容可能なレベルであると筆者は判断しています。帯状疱疹の痛みは、人によっては半端ないですから!

予防接種や健康診断など、予防を目的とした医療は、健康保険が使えません。よって、予防接種の値段は自費となり、その金額は医療機関ごとに異なります。

公費補助のタイミングを逃さない

シングリックスは2回接種で4万〜5万円が目安です。高いと感じる方が多いかもしれませんが、これで約10年予防効果が続くことを考えると、年間4000〜5000円=月々330〜430円です。こう考えていただければ、決して高くないというのが筆者の考えです。

帯状疱疹ワクチンの接種は原則50歳以上の人が対象で、免疫不全などの発症リスクが高い人は18歳以上なら接種できるようになっています。

今年4月からは公費負担の定期接種となり、都内なら自己負担は2回分で2万円程度に設定している自治体が多いようです。

これにより費用のハードルが大きく下がりましたが、注意が必要なのは接種のタイミングです。

今年度から2029年度までは経過措置として、65歳以上で70歳、75歳……と5歳刻みの年齢に該当する人は、100歳まで公費の補助で接種することができます。2030年度からは65歳のみで、それ以外の年齢の人は自費の接種となります。

今年は接種対象でない、例えば63歳や64歳の方は、65歳になった年の接種機会を逃すと、もう公費の補助は受けられません。

自治体から必ずお知らせが行くとも限りません。対象年齢の方は忘れることなく接種しましょう。年度内に2回の接種を終えるには、遅くとも1月までに1回目の接種を受ける必要があります。

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