「しんどい」「頭が働かない」…そんな中高年は【水代わりに飲むべき】と医師が推す、お馴染みの飲み物
食欲がなくても摂取しやすく、たんぱく質が不足しがちな中高年、特に高齢者にとって牛乳ほど便利な補助食品はありません。
実は…コレステロール値が高いほうが死亡率が低い
牛乳を嫌う人の中には、コレステロール値が上がることを心配している人が結構多くいます。肉を多く食べるアメリカでは、コレステロール値が高いと急性心筋梗塞のリスクが高まるといわれているからです。
しかし、これは食生活の違う日本人にもあてはまるのでしょうか。答えは「あてはまりません」。
かつて日本応用老年学会理事長を務めた医学博士・柴田博教授の行った調査で、コレステロール値が低いと死亡率がグンと高くなることがわかっています(下図参照)。

※外部配信先では図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください
対象となったのは、総コレステロール値が220mg以上でシンバスタチンという薬を投与された35〜70歳の男性と、閉経した女性です。
注目すべきは、血中コレステロール値が180mg/dl未満のグループは死亡率が高いことです。200〜279mg/dlの3つの群の死亡率においてはほぼ同じですが、199mg以下になると高まり、180mg以下では一気に高まるのです。
ちなみに現代の医療では総コレステロールの基準値は144~199mg/dl、要注意値は200~259mg/dl、異常値は260mg/dlとされています。例えばコレステロール値250mg/dlで「要注意」とされ、コレステロール降下剤を処方されます。
確かに、280mg/dlの群は心筋梗塞の死亡率が上がりますが、この群は先天性のリスクである「家族性高脂血症」を持つ人が多く含まれているため、この人たちを除くと「コレステロール値が高いのはダメ」という考え方は、とても危険なのです。
私は常々言っています。「コレステロール値を下げるな」と。
コレステロール値が高くなると思われて悪とされ嫌われている牛乳や肉は、むしろ飲んだり食べたりしたほうがいいのです。
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