「しんどい」「頭が働かない」…そんな中高年は【水代わりに飲むべき】と医師が推す、お馴染みの飲み物
また、コレステロール値を気にするあまりに脂質の摂取量が少ないのでは? とも疑ってみましょう。肉、魚、卵、乳製品、豆腐などでたんぱく質はしっかりとれていますか?
ここで大切なのは、3大栄養素のどれかをとればいいのではなく、バランスよく、万遍なくとること。まさに、今はやりの言葉を使えば「食の多様性」です。
2つめは、エネルギーに効率よく変換されていない場合。炭水化物、たんぱく質、脂質だけをとっていても、すべてが体に吸収されてエネルギー変換されるわけではありません。摂取した栄養素をうまく代謝してエネルギーをつくるのには、ビタミンB群なしではあり得ません。
ですから3大栄養素とビタミンB群はセットでとること。それが1つの食品で叶うのが「牛乳」なのです。
疲れやすくなったな、最近しんどいなと思いはじめたら、低栄養でエネルギー不足だと自覚してください。まずは手軽に牛乳を飲むだけでも、エネルギー不足の解消に役立ちます。
「やる気が出ない」「頭が働かない」の口ぐせが減る
最近なんだか集中力が落ちた、計画を立てるなどスケジュール管理をするのが億劫……なんてことは、中高年にはよくあることです。体力も衰えるし、思考力だって年々衰えますから。
こうした思考力の低下は、老化やストレスなどさまざまな原因が考えられますが、栄養不足もその1つです。
思考力が落ちるのも、実はたんぱく質が関係しています。思考を維持する神経伝達物質はたんぱく質が材料になっているので、不足することで思考力ややる気の低下につながるのです。
たんぱく質不足は、人の体のありとあらゆる部分に不具合をきたします。若い頃は栄養素が不足していてもなんとかなっていたのが、年を重ねるごとに如実に栄養不足の害が出てくるようになります。
だから高齢者の医療に携わる私にとって、「年をとればとるほど栄養をとってくださいね」というのは当たり前のこと。
とはいえ、たんぱく質が多く含まれる肉や魚を200g、300gも食べるのは、消化力の低下を感じている人にとっては難しいかもしれません。ここでも牛乳の出番です!
牛乳1lで約35gのたんぱく質が含まれていて1日の摂取目標量の半分近くをとることができます。朝昼晩に分けて1回約330ml、飲んだり料理に使ったりすれば比較的ラクに消費できる量でしょう。
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