「しんどい」「頭が働かない」…そんな中高年は【水代わりに飲むべき】と医師が推す、お馴染みの飲み物

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ですから、意識して多めにとることを私は強くおすすめします。高齢者なら、体重1kgあたり1.2gを目安に、60kg人ならできれば72gを目指してほしいところです。

たんぱく質の摂取量が少ないと、高齢者にはどんな健康面のリスクがあると思いますか?

みなさんがまずイメージするのは筋肉量が減ることですよね。筋肉量が減ると、歩く速度が遅くなって信号機が青から赤に変わる間に横断歩道を渡り切れない、握力が弱くなってペットボトルのふたが開けられない、階段の上り下りがしんどいなど、日常生活が不便になります。

また、筋肉量が減ることで、すでにある筋肉をエネルギーとして使おうとして、もともとある筋肉を分解してしまうため、さらなる筋肉量の減少を引き起こすのです。

たんぱく質不足は、中高年以降の人にとっては健康を脅かす大きなリスクがあります。

肉をたくさん食べるのはしんどいというときでも、牛乳はお手軽なお助け食品になります。胃腸が弱い人や食欲がなくても比較的飲みやすく、ラクにたんぱく質を補給できます。「毎日牛乳」を心がけ、水代わりに飲んでほしいくらいです。

代謝機能が上がって「しんどい」「疲れた」が減る

電車待ちのときは迷わずホームのベンチに座り、電車に乗ったら一目散に空いている席を探して座ってしまう。家事をひとつ終えてはひと休みし、ちょっと外出するだけでもしんどい……。そんな毎日が当たり前になり、「年のせいかな」と少しさみしく思っている人も少なくないでしょう。

体力が落ちて疲れやすくなる原因はもちろん加齢もありますが、それ以上に低栄養ではないかと疑ってみてください。

疲労を感じやすいのは、活動の原動力となるエネルギーが足りていないからです。それは単純にエネルギーの材料が足りていない場合と、材料は足りているのに、材料を効率よくエネルギーに変換されていない2つの理由が考えられます。

1つめのエネルギーの材料不足は、偏食や、そもそも食べる量が少ないことが原因です。エネルギーの材料となるのは炭水化物(糖質)、たんぱく質、脂質です。

血糖値が気になる、体重が気になるといってご飯やパンなど炭水化物を減らしていませんか?

次ページコレステロール値も気になる…
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事