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きっかけはSNSでの「お金を増やさないか」という誘い…横行する【暗号資産詐欺】避ける3つの鉄則

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  • 小田 玄紀 SBIホールディングス常務執行役員、日本暗号資産等取引業協会 (JVCEA)代表理事、株式会社ビットポイントジャパン代表取締役
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その後ビットコインが値上がりし、1BTCが40万〜50万円ほどになったときに、その方は2BTCを売却してとりあえず元本分を回収し、残りの8BTCをホールドしているということでした。

現状でも相当に値上がりしていますが、まだ価値が高まるポテンシャルがあるという私の考えを話すと、その方は「ちょっと怖くなってきた」と苦笑いされていました。

ご本人は「人の話を素直に聞いただけ」と謙遜されていましたが、とりあえず支障のない範囲で新しいものにも触れてみて、なおかつ早い段階で元本分だけは確保しておくやり方は、非常にバランス感覚が優れていると感じました。

私は政財界のいろいろな方とお話しする機会があるのですが、新しくてよくわからないものには、頑なに拒否感を示す人も少なくありません。

暗号資産に関していえば、たしかに玉石混交で詐欺的なものもたくさんありましたし、交換所からの流出もあったので、「怪しむな」というほうが難しいことはわかります。警戒感を示すのはごく普通のことです。

だからこそ私は、正しい情報を知る機会を増やして「よくわからないから、何もしない」という人を減らしたいのです。正しく理解してアクションを起こしてくれれば、もちろん嬉しいですし、「よくわかったけど、やらない」ならばその選択も健全だと思います。

過去の起業や事業運営の経験から、人の価値観や考え方を変えるのは非常に難しいことは痛感しています。でも、そのために情報を伝え続けることはできます。

今後ますます「デジタル資産」の時代は進んでいくはずです。ちょっとしたところから、デジタル資産をポートフォリオの片隅に置いてみてほしいと思います。

例えば、いまではメルカリでの売上をビットコインで受け取るサービスなどがあります。ごくわずかかもしれませんが、こういった無理のないところから「デジタル資産」に触れてみるのもよいのではないでしょうか。

「暗号資産に投資してお金を増やさないか」の誘い

これから暗号資産に触れるうえで絶対に注意してほしいのが、詐欺に引っかからないことです。

残念ながら暗号資産を悪用した詐欺はいまだに横行しています。例えばこんなケースです。

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【SNSを通じて知り合った人からの誘い】

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