きっかけはSNSでの「お金を増やさないか」という誘い…横行する【暗号資産詐欺】避ける3つの鉄則
SNSを通じて知り合った人から「暗号資産に投資してお金を増やさないか」と誘いがきます。紹介された海外のサイトで実際に投資してみると、たしかにサイト上では驚くほど増えていました。どんどん資金を突っ込んでいくと、みるみる残高が増えていきます。
ところが、残高を引き出そうとすると、何百万円もの手数料がかかると言われてしまいます。
なんとか手数料を工面して入金したものの、結局引き出すことができません。紹介してくれた人のSNSアカウントは消え、音信不通に。実際に運用されていたのかさえ疑わしく、元金もろとも失ってしまいました。
このような典型的な詐欺の実例は、金融庁や国民生活センターのWebサイトでも公開され、強く警鐘が鳴らされています。こんなことで騙されるのか? と思う人もいるかもしれませんが、実際に被害者は少なくないのです。
「暗号資産詐欺」を避ける3つの鉄則
詐欺を回避する鉄則は次の3つです。
日本国内で暗号資産の売買および保管ができるのは金融庁登録の暗号資産交換業者に限定されています。暗号資産交換業者は金融庁Webサイトで登録一覧が開示されていますから、必ず登録業者と取引するようにしてください。
暗号資産交換業者ではないものが暗号資産の売買を提案することは違法です。もし皆さんに話をしてくる人がいたら、その人は詐欺師です。
日本では暗号資産交換業者が取り扱う暗号資産について、一定の審査プロセスを設けています。日本で取扱承認がされた暗号資産については、JVCEA(日本暗号資産取引業協会)のWebサイトに一覧の記載があります。こちらに記載のもの以外は取引をしないでください。
原則として、金融庁登録の暗号資産交換業者に預けることを推奨します。間違っても、よく分からないからといって他人に暗号資産の管理を任せたりしないようにしてください。
いずれにせよ、個人間でのうかつな取引や金銭のやりとりはご法度です。ごく当たり前のことなのですが、暗号資産の技術や仕組みをよく分からずに「億り人」のようなニュースばかり耳にしていると、本当に大儲けできると思い込んでしまう人もいるのです。
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