人気サッカー漫画『ブルーロック』に学ぶ《メタ思考》の仕組み ミスが許されない時代を生き抜く思考法とは?

「主観と客観を行き来する」と課題が見える
最初に伝えたいのは、メタ思考とは「主観と客観を行き来する思考法」であるということです。
それをもっとも体現しているのが、将棋です。
将棋は、対局している間じゅう、メタ思考の連続です。
初手からして33通りも指し方があり、「自分がここに指したら、相手はどう出るか、それに対して自分はどの駒をどう動かすか」など、数手先まで読んで決めているそうです。
それが1手、1手繰り返され、選択肢の数も何百、何千、何万と、どんどん増えていきます。盤上の駒の位置を俯瞰し、互いの指し手をシミュレーションしながら、次の1手を決める。
これをメタ思考と呼ばずして何と呼ぶ? という感じです。
ですから将棋を指すだけ、対局を見るだけでも、メタ思考の何たるかはわかります。
しかし、将棋のすごいところはそこに留まりません。どちらかが「負けました」と投了して対局が終わると、「感想戦」が始まるのです。
自分から「負けました」と言うのも屈辱であるうえに、まだ敗北感も冷めやらぬうちに対局を振り返るなんて、メンタルがタフでないと耐えられないような気もします。勝ったほうだって、しばしガッツポーズはお預けです。
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