人気サッカー漫画『ブルーロック』に学ぶ《メタ思考》の仕組み ミスが許されない時代を生き抜く思考法とは?

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世一くんは決定的な能力のない選手で、いかにも勝ち目はなさそうに見えます。

しかし、入寮テストに始まり、1次選考、2次選考と進むなかで、才能をどんどん開花させていくのです。

一番の見どころは、世一くんが「超越視界」を修得するシーン(実際の漫画でも、「超越視界」に「メタ・ビジョン」とルビがふられています)。

まさにここまででお話ししてきたメタ思考のように、上空からピッチ全体を眺めているように広い視野を持ち、選手たちの動きやゲームの流れを読むことができるようになったのです。

つまりそれは、自分を含む選手たちの刻々の動きを把握したうえで、それに対応して自分がどう動くのがいいかを判断し、実行していく、ということです。

もっと言えば、自分だけではなく、ほかの選手の見えている世界をも自身の視界に組みこんで、いまの状況を総合的に判断することが求められるのです。そうすると、

「あの選手はこう動くから、自分はあの辺りにパスをして、シュートのアシストをしよう」

というふうに、次のプレイを見通すことができます。

とはいえサッカーはチームプレイですから、自分1人だけがメタ思考をできてもうまくいかない場合が出てきます。

たとえばプレイ中、自分が「ここにパスを出してくれ」と思っても、チームメイトのみんなが自分の周囲数十メートルの視界で、数人の動きしか見えていないと、パスをもらうことはできません。

けれども、メタ思考のできる人が複数人いたなら、ドンピシャで合わせてもらうことが可能になります。

そうすれば、視界的には“空中戦”で進行していくような場面が増えて、ゲームがより面白くなりそうです。

メタ思考を身につけたい人は、ぜひこの『ブルーロック』を読んでみてください。

一発でその意味が肚に落ちるはずです。

迅速かつミスのない言動が求められる現代

現代は、変化が速く、大きい時代です。昔と同じように考え、行動していては、変化の波に呑みこまれてしまいます。

自分がいま、目まぐるしく変化する社会のなかでどういう状況に置かれているかを的確に把握し、今後どうすればいいか、しっかりビジョンを立て、次の一歩を踏み出す。

そういうメタ思考に基づく行動ができないと、もはややっていけない、ということです。

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