
大阪・関西万博は会期後半にかけて盛り上がるとホテル業界はみている(写真:編集部撮影)
インバウンド(訪日外国人観光客)の急増を受け、外資系ホテルの進出ラッシュが始まった。規模で勝る外国勢に日本勢が対抗するすべはあるだろうか。本特集では隆盛を極めるラグジュアリーホテルの最前線に迫った。
4月13日、大阪・関西万博が開幕した。開幕前は、前売りチケットの販売目標未達や小中高校の無料招待辞退など、盛り上がりを欠く印象が強かったが、開幕後は意外にもホテル不足に頭を悩ませることになりそうだ。
万博前からすでにパンパン
「4月は例年桜シーズンで盛り上がる時期だが、今年は輪をかけてインバウンドが多い。万博前からすでにパンパン」「万博の影響はあまり感じていないが、すでに稼働率は高水準。これから万博が始まると需要がどうなるか想像できない」。大阪のホテル会社関係者らは打ち明ける。
ゴールデンルート上にある大阪は、東京や京都と並び、かねてインバウンドが多数訪れる人気観光地だ。これまで観光客はアジア圏からが主体だったが、直近では欧米圏からも増えているという。
大阪のホテルの活況ぶりはデータからも見て取れる。観光庁の宿泊旅行統計調査によれば、1月のホテル稼働率は、大阪が71.7%と全国平均の54.6%を大きく上回り全国トップだった。2024年7月に東京を抜き首位が続く。秋の行楽シーズンと重なる10月には82.9%にまで高まった(下図)。
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら