「地方ではポケモンGOがしにくい…え、イオンモールでできるの!?」 イオンとポケモンGO「4年ぶり復縁」の”深い狙い”

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しかし、ここにきてのパートナーシップの再開には、どのような意図があるのだろうか。 

一つには、Pokémon GO側のメリットがある。 

同ゲームは、2016年のローンチ時には世界で最もインストールされたゲームとしてギネス世界記録にも認定された。 

一方、その後数カ月でユーザーは半分ほどに減少。開発会社のナイアンティックが正式なデータを公表していないため、いくつかの情報から推測するしかないが、ローンチ時がもっとも高いユーザー数を誇っていたものと思われる。 

Pokémon GOのプレイ画面。実際の街と連動している(筆者撮影)

もちろん、現在でも日本に限らず世界で根強いユーザーは一定数おり、その他のゲームをしのぐほどの収益を上げていることは間違いない。ただ、ローンチ時からの一貫した課題として、新規プレイヤーや出戻りユーザーを模索しなければならないのは事実であろう。 

その際、ネックになっているのが「地方ではプレイがしにくい」ということ。そもそも車での移動が前提で、なおかつ人口減少が進んで街に人がいない地方では「歩いて楽しむ」Pokémon GO自体が成立しない。 

都心部でゲーム画面を広げると、常にさまざまなポイントが表示されているが、地方部ではそうもいかないようだ(筆者撮影)

特に同ゲームでは「レイドバトル」という他のプレイヤーと協力して戦うイベントが人気だが、そもそも一緒にプレイする人がいない……ということも、地方ではよく起こっていたらしい。

イオン撤退時も嘆きの声があった 

かつて、イオンがパートナーだった際にはレイドバトルの本拠地はイオン店内だった場合も多く、イオンがパートナーを撤退する際には「地方に厳しすぎる」といった声も聞こえたほど。本件、いろいろ調べていたら「ポケモンGOの地域格差問題の歴史」というブログのエントリさえあった。根が深い。 

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