「もっと重要なニュースないんか?」朝から晩までNHKも《広末涼子の事件と過去》を報道する不思議…「こういう人だから」で済まされないのはなぜ?

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それまでの1980年代から1990年代前半は、アイドル歌手としても活躍した中山美穂さん、斉藤由貴さん、小泉今日子さん。また、美少女として脚光を浴びた宮沢りえさん、観月ありささん、さらに鈴木保奈美さん、安田成美さんら多くの主演女優がいる群雄割拠の状態だっただけに、広末さんの印象が際立ちやすい理由の1つになっています。

約30年間にわたる波乱万丈の人生

その特別な引力をさらに強烈なものにしたのが、3つ目の背景である、波乱万丈の人生でした。

人気絶頂の23歳での結婚と妊娠の発表、離婚と再婚、第2子・第3子の出産、不倫騒動と2度目の離婚、今回の事故と事件。その他でも、早稲田大学に入学したものの数えられるほどしか出席せず中退したり、出演映画の会見で急に号泣して騒然とさせたりなど、波乱万丈の人生はフィクション以上にドラマティックなものに見えました。

いずれにしても、前述した1990年代後半の「清純派」「アイドル女優」というイメージからのギャップは大きく、約30年間にわたってその人生を見続けてきたこともあって、単純な好き嫌いを超えて気になる存在となっています。

古くから芸能界には「幸せなプライベートが見えてしまう女優は魅力に欠け、興味を引きつけられない」という見方がありました。かつてはこのような“おさわがせタイプ”の女優もいましたが2000年代以降は少なく、広末さんほどのイメージギャップや波乱万丈の人生を見せ続けてきた人は見当たりません。

特に今回は「自称・広末涼子」「広末涼子容疑者」「自宅を家宅捜索」などの強烈なフレーズが次々に飛び出すなど、これまで以上のギャップや波乱万丈さを生み出しています。

現在ネット上には「芸能界復帰は無理」「許されない」「終わった」などと断定するようなコメントが多数見られますが、広末さんがそうなってしまうのかと言えば疑問。そもそも「こういう人だから」「やっぱり」と思われる人はあまりイメージが下がらない傾向があります。

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