「もっと重要なニュースないんか?」朝から晩までNHKも《広末涼子の事件と過去》を報道する不思議…「こういう人だから」で済まされないのはなぜ?

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よくも悪くも「これほどスキャンダルがしっくりくる人はいない」とみなされ、逆に「イメージ通りにぎわせてくれる」などと受け入れられている感もあり、断罪ムードは続かないかもしれません。

復活を期した「プライベート解禁」

広末さんは不倫騒動を経た独立後、復活を期すべくこれまでにない姿勢を見せていました。

その最たるところが、3月28日に放送された「ザ・共通テン」(フジテレビ系)での姿。「等身大の広末涼子を今夜解禁!」「どんな毎日を過ごしているのか?」「2年ぶり全国TV」と掲げた番組にメインゲストとして出演していたのです。

もともと広末さんは基本的にSNSをやらないというスタンスでプライベートを語ることもほとんどありませんでしたが、ここにきて一気に解禁。子どもたちのために庶民的なスーパーで買い物をしたり、ママ友12人と食事したりなどの姿を見せていました。

広末さん自身、「私としては今までやったことのないロケにチャレンジ」「新しい一面も見てもらえるのでは」などと前向きにコメントしていましたが、これは本格復帰に向けた並々ならぬ意欲そのものでしょう。

だからこそ、今回の事故や事件はこれまでのような「こういう人だから」「やっぱり」とは少し異なる感があり、関係者や友人・知人は落胆しているのではないでしょうか。

もちろん事故や事件に関する罪は償うべきですが、第三者からそれ以上の断罪は無用でしょう。自業自得の感があるとはいえ、すでに追い込まれた状況の人をさらに追い詰めるような言葉は取り返しのつかない事態を招きかねません。

無関心でいられないという人も、「見るだけ」というシンプルなスタンスにとどめたいところです。

木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者

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きむら たかし / Takashi Kimura

テレビ、ドラマ、タレントを専門テーマに、メディア出演やコラム執筆を重ねるほか、取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーとしても活動。さらに、独自のコミュニケーション理論をベースにした人間関係コンサルタントとして、1万人超の対人相談に乗っている。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

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