「もっと重要なニュースないんか?」朝から晩までNHKも《広末涼子の事件と過去》を報道する不思議…「こういう人だから」で済まされないのはなぜ?
なぜ「こういう人だから」「やっぱり」で済まされず大量に報じられているのか。
真っ先にあげておきたいのは、特にテレビの視聴者と作り手の中に、その「こういう人だから」「やっぱり」と言われる芸能人を好む人が多いこと。これが1つ目の背景です。
特に午前・午後に放送される情報番組の視聴者は、昭和の時代から芸能人の事件や事故を好んで見る傾向があり、それは世代を問わず今なお変わっていません。
一方の作り手も、そういった芸能人のニュースは、過去に報じられたものを絡めたストーリー仕立ての構成が立てやすく、視聴率アップが期待できるコンテンツとみなしています。
今回の広末さんで言えば、看護師への暴行、サービスエリアでの不可解な行為、取り調べ中の興奮した様子などを“奇行”としてピックアップし、視聴者に過去のニュースを想起させるような構成が可能。
実際、一昨年に報じられた料理人との不倫騒動、2度目の離婚と元夫の会見、芸能事務所からの独立などが紹介されました。
そのうえで「なぜ移動は自動車で、しかも自ら運転をしていたのか」「事故や奇行は、処方され、服用していた薬の影響ではないか」「不倫騒動や独立からの復帰による過度なプレッシャーが原因ではないか」「勾留や起訴の可能性はどれくらいあるのか」などと、まるでミステリードラマのようにさまざまな角度から掘り下げられています。
何度も掘り返される「2001年の騒動」
さらにアルコールや違法薬物の可能性が否定されると、ネット上には2023年に前夫のキャンドル・ジュンさんが会見で語ったコメントが次々にピックアップされました。
「過度なプレッシャーがかかったりだとか、不条理なことに出くわしたりとかすると、濃い化粧や派手な格好をして、眠ることができず、常に何かを書いていないと心が収まらず、誰かに連絡したり豹変してしまう」「彼女が社会的に不条理なことをしていても黙って見守るしかできない」「2年に1回くらい仕事などで彼女の心の安定が崩れる」などのコメントを事故や奇行に関連づけるような声があがっています。
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