現在、キャンサーソリューソンズは医療機関や製薬会社など、病気と向き合うことの多い主体に対するコンサルティングや企画のプランニングなども行っています。こうした各国の先進事例を参考にしながら、当事者だったからこそ見えてくる視点を利用して、社会のプラットフォームのあり方を変えようとしているのです。そして桜井さんは、さらにその活動の舞台を社会的マイノリティに対するものにまで広げようとしています。
生きづらさを感じている人たちの力になりたい
「キャンサー・ソリューソンズはがん患者さんをサポートしたいと始めました。しかし今は、広く病気になった人のサポートをするようになりました。マイノリティとして同じ問題に向き合っているからです。これは病気の人だけでなく、災害であったり、人生に負のインパクトのあった人もです。社会から疎外されてしまっている、生きづらさを感じている人たちはたくさんいるのです。将来的にはもっとこういう人たちの力になっていきたいと考えています」
同じような境遇の人が生きやすい社会をつくるために、自らの経験に裏打ちされた、当事者が持つことができる視点を生かしていく。これはすべてのマイノリティが持つ可能性です。桜井さんの挑戦の仕方は、全ての社会的マイノリティが持つ潜在的な可能性を示すものです。桜井さんの挑戦が、多くのマイノリティに勇気を与えるものになればと考えています。
【お知らせ】マザーハウスでは、本連載のテーマ「挑戦者たちの朝」に合わせてマザーハウスカレッジを行っています。次回開催概要など詳細はこちらをご覧ください。
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